伊庭の坂下しが行われました!

東近江市埋蔵文化財センター

2017年05月08日 10:00

平成29年5月4日(祝・みどりの日)、伊庭の坂下が行われました

 伊庭祭り(滋賀県選択無形民俗文化財)は、東近江市能登川地区にある伊庭町と安楽寺によっておこなわれ、かつては北須田町、能登川町も加入していた春の郷祭りです。大濱神社、望湖神社、繖峰三神社の三つの神社の祭りで、繖峰三神社には二ノ宮、三ノ宮、八王子の三社がまつられているため、祭りでは計5基の神輿が出されます。

伊庭の坂下し」の名で広く知られるのは、大きな三つの神輿を繖山の中腹にある繖峰三神社(さんぽうさんじんじゃ)から急坂を担ぎおろすことに由来する、5月4日に行なわれる神事の一つです。なお、前日にオコシアゲと呼ばれる神輿を繖峰三神社まで上げる行事や大濱神社で剣跨ぎという行事が行われています。

繖峰三神社で神遷しが行われた神輿を下ろします。神輿の前面は特に危ないですが、二本松と呼ばれる難所(現在ステンレス製のポールになっています)では、この年に若連中に加入したハツヤマと呼ばれる少年が前面に立ちます。


坂下しは、麓の遥拝所まで三時間を要します。

神輿は飾り付けられ、大濱神社横の御旅所へ向かいます。

楽人の演奏と巫女さん

祭りの主役である、神の代行とされる「正位童」の行列

この後、競り饗という行事や直会があり、5日には卯の時祭りと神事が続きます。


動画は:(一社)東近江市観光協会のfacebookにupされています。
https://www.facebook.com/225622250920365/videos/816804825135435/


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