上山神社遺跡の発掘調査成果を紹介(その1)
昨年の10月から埋蔵文化財センターが発掘調査を実施している
「上山神社遺跡」(東近江市山路町)の発掘調査成果を紹介します。
今回はその1回目です。
東近江市埋蔵文化財センターのある敷地内には、
能登川図書館・能登川博物館の施設があり、
敷地内の臨時駐車場として利用されていた場所が
隣にある能登川スポーツセンター体育館の建替えにより、
体育館が建設されることになりました。
10月13日投稿「東近江市上山神社遺跡の発掘調査はじまります。」
http://ebunkazai.shiga-saku.net/e1373167.html
調査対象面積は約3,000㎡あり、土置き場の関係から発掘調査は1~4区に分けて実施しています。
1区(10月中旬~1月中旬)、2区(1月中旬~3月末)、3区(3月末~4月末)、4区(5月~実施中)
今回は1区の発掘調査内容についてお知らせします。
1区の調査では、道路を挟んだ反対側(能登川石田遺跡)で検出されている
弥生時代後期の環濠の続きが検出され、大量の土器が出土しました。
弥生時代後期の環濠から発見された大量の土器。
弥生時代後期の環濠。道路から向こうは能登川石田遺跡です。
中世の建物の柱穴跡がたくさんあります。
埋蔵文化財センターに持ち帰った土器(1区でコンテナ約80箱)の洗浄が完了し、
現在、環濠から出土した弥生土器の接合作業を実施しています。
一番手前(右)の土器は手焙り型土器の一部です。
参考に!
調査対象地の東側(能登川駅側)は能登川石田遺跡があります。
能登川駅西区画整理事業に伴う道路部分等の発掘調査で、
大きく3時期の遺構や遺物が検出されています。
①縄文時代後期 ②弥生時代後期 ③中世
詳しくは下記をご覧ください
http://www.city.higashiomi.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000007/7936/notogawaishida.pdf
関連記事