相谷熊原遺跡の土偶レプリカを作成しました
永源寺相谷町に所在する
相谷熊原遺跡から出土した、国内最古級の
土偶レプリカを作成しました
土偶の大きさは、最大高さ3.1cm、最大幅2.7cm、重量14.6gと、とてもかわいらしい土偶同じ遺構(竪穴建物跡)から出土した土器の放射性炭素年代測定により、およそ13,000年前のものと推測されています。
実物資料は滋賀県が所有し、平成27年12月18日に県指定有形文化財(考古資料)となっています。この貴重な文化財を、出土した東近江市で知っていただくため、滋賀県教育委員会、滋賀県埋蔵文化財センターの協力を得て、株式会社吉田生物研究所に委託して、レプリカを作成しました。
レプリカは、実物から型取りさせていただきました。写真は、型造りの様子です。
型から作成したばかりのレプリカの姿。エポキシ樹脂で作られています。ここから、型では取れない細かな凹凸を、実物を見ながら補刻したり、合わせ目を消す作業を行います。
次は彩色。これも実物と見比べながら色を合わせ、砂粒などを転写します。
もはやパッと見ただけでは、どれが本物なのかわからなくなってきましたそのため、底部にレプリカの「R」の文字をふんわりと入れました
精密レプリカと同時に、触れるレプリカも作成しています埋蔵文化財センターなどでの体験学習や展示で随時お披露目していきますので、お楽しみに
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