9月22日~ 観峰館「雪野山古墳の全貌」展 開催!

2018年08月25日

東近江市の五個荘地区にある観峰館で、
「雪野山古墳の全貌」展を開催します

  雪野山古墳は、今からおよそ1,700年前、東近江市の南西に位置する
雪野山山頂(標高約308メートル)に築造された、全長70メートルの前方後
円墳です。ヤマト政権の管理の元、規格性のある古墳が各地に広がり、
列島に国家の枠組みが見え始めたとされる時期の遺跡です。

 雪野山古墳は、埋葬施設が未盗掘の状態で残っていたことで、副葬品の
セット関係や配列、水銀朱の散布行為などの当時の葬送儀礼が復元され
る稀有な古墳であり、大阪大学を中心とした精緻な調査が学術的に高い
評価を受け、歴史の解明に寄与しています。その結果、古墳は史跡、出
土品は重要文化財に指定され、国を代表する遺跡となっています。

雪野山古墳ホームページ(別ウインドウで開く)
https://e-omi-muse.com/maibun/yukinoyama/index.html

9月22日~ 観峰館「雪野山古墳の全貌」展 開催!


展示の見どころ
 雪野山古墳の副葬品は、三角縁神獣鏡を始めとする銅鏡、石製品、
ガラス小玉、鉄冑、刀剣類、鉄鏃、銅鏃、鉄製農工漁具、壺形土器、
弓矢の矢筒などの漆製品で構成され、重要文化財だけでも218点に
及びます。東近江市では、平成23年度から平成28年度に、一部の
副葬品について文化財保存修理を実施し、毎年秋に能登川博物館
にて展示を行うとともに、「歴史に親しむ講座」を開催しています。

 今年の展示は、雪野山古墳の副葬品すべてが一堂に会する初の
試みであり、(公財)観峰館新館にて開催します。観峰館では、2年前の
新館オープンにより、地域の歴史文化に視点を置いた展示が行われ
るようになり、今回初めて、市と共催事業を実施する運びとなりました。

 展示では、古墳時代前期の副葬品のセットを一目で見ることができ、
現代では復元できない、超絶技巧で作られた工芸品とも呼べる副葬品
の数々を堪能したり、大陸産と考えられる銅鏡や鉄冑をどうやって手に
入れることができたのか、などの謎解きの要素と、東近江の歴史文化の
奥深さを理解し、楽しんでいただけるように、写真、図面、レプリカを多
用し、解説します。

9月22日~ 観峰館「雪野山古墳の全貌」展 開催!
雪野山古墳を象徴する銅鏡・壺形土器・刀剣類です。
9月22日~ 観峰館「雪野山古墳の全貌」展 開催!
繊細でとても美しい、碧玉製品やガラス玉です。
9月22日~ 観峰館「雪野山古墳の全貌」展 開催!
96本を数える大量の銅鏃は圧巻です。


(公財)観峰館秋季特別企画展「雪野山古墳の全貌」

期間:平成30年9月22日(土)から11月18日(日)月曜休館
    9時30分から17時まで

場所:観峰館(公益財団法人日本習字教育財団)新館
    東近江市五個荘竜田町136
    http://www.kampokan.com/access

料金:大人千円、学生800円、中学生以下無料
    市内の各世帯に無料観覧チケットがついたチラシが配布されます。
このチラシ持参により、市民は無料で入館できます。



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Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 10:00│Comments(0)美工展示古墳
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