五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形

2017年11月06日

五個荘近江商人屋敷の中江準五郎邸。
蔵の中には五個荘が生んだ
郷土玩具「小幡人形」と土人形を
多数展示紹介しています。

五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形
五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形
五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形
五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形

小幡人形(おばたにんぎょう)とは、
滋賀県東近江市五個荘小幡町で
作られている伝統的な土人形です。

細居家家伝によれば、
今から290ほど前の享保年間に遡るといわれます。

東近江市五個荘小幡町は、
中山道と伊勢道である御代参街道の
交わるところに位置しています。

街道を往来する人々のためのお土産や玩具として、
初代安兵衛が伏見人形の製法を習得し、
作り始めたものです。

大正期が全盛期で、
4、5軒の店があったとされます。
細居家では当時の伏見人形師との
交流を物語る伏見伝来の型が知られ、
近郊の人形も作られていたようです。

戦中戦後にも作られ続け、
特に先代の8代目文蔵さんの
干支にちなんだ創作人形は、
明るい色合いで生き生きとした作品で、
昭和59年の年賀切手(お年玉切手シート)の
図案(「小槌乗りねずみ」)に
採用されたことから全国に広まり、
近江を代表する郷土人形として
知られるようになりました。

現在は本家のみが残り、
9代目の細居源悟さん
(東近江市指定無形文化財(工芸技術)、
10代目細居禎浩さんが、技法や型を継承し、
小幡人形を製作されています。

ホームページで素敵な作品をチェックしてみてください
http://obatadeko.main.jp/


※中江準五郎邸
昭和初期、朝鮮半島や中国で
三中井百貨店を築いた中江家4兄弟の
末の準五郎の本宅です。
1934年(昭和9年)に三中井百貨店を創業し、
戦前まで本宅を金堂に置き、
朝鮮半島・中国で約20店舗を経営し、
百貨店王と呼ばれました。
五個荘近江商人屋敷「中江準五郎邸」と小幡人形
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Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00│Comments(0)美工日本遺産展示
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