盆踊りの季節です
2016年07月14日




江州音頭は、幕末のころ、祭文語りの名人、桜川雛山に弟子入りした初代桜川大竜(西澤寅吉)が、雛山から習った祭文に、念仏踊りや歌念仏を取り入れ、音頭に仕立てたものを「江州八日市祭文音頭」といい、真鍮屋好文の協力を得て、やがて「江州音頭」として大成したといわれます。
踊りを伴う「棚音頭」とともに、踊りを伴わない音頭を読み上げる「座敷音頭」も盛んに行われています。
江州音頭は、近江商人兼音頭取りの出稼ぎ先で昭和初年から盛んに行われ、大阪千日前でも人気を博したとされます。上方漫才界で有名な砂川捨丸は、もともと江州音頭の音頭取りであったことから、江州音頭が漫才のルーツ

また、テイチクレコードやコロンビアレコードで発売された江州音頭のレコードも、普及に貢献したと考えられます。
八日市で歌寅らによって創始されたという意味で、八日市が江州音頭発祥の地といわれます。金念寺(金屋町)境内には、江州音頭家元の「桜川大竜」墓が明治25年に門弟により建立されており、また同寺には「桜川寿賀山記念碑」、「真鍮屋之碑」も建立されています。


昭和44年、八日市駅前の延命公園に「江州音頭発祥の地」記念碑が建立され、昭和46年には、旧八日市市(現東近江市)無形民俗文化財「江州音頭」(保護団体:江州音頭保存会)に指定されています。
昭和45年からは、八日市商工会により金念寺周辺の金屋大通りを中心とした聖徳まつり市民総踊りがはじまり、現在は八日市駅前に場所を移して、江州音頭発祥の地にふさわしく盛大に行われています。
浴衣の新調

平成23年に弘誓寺(五個荘金堂町)で行われた、伝建協大会での民俗芸能鑑賞。見ているだけでは済みません

全員スタンドアップ



踊りが盛り上がれば、音頭取りさんも調子が上がり、エンドレス状態に



流派は異なりますが、江州音頭を残したいという思いで行われた共演会は、感動でした


平成24年度江州音頭歴史的音源保存事業 「村井市郎音頭資料コレクション (江州音頭編)」 CDは、
音頭研究家村井市郎氏(故人)が長年にわたり蒐集された音頭資料のうち、ご家族のご厚意により提供いただいた江州音頭SPレコードの音源をデジタル化保存したものです。
市内図書館などで貸し出しされていますので、ぜひ聞いてみてくださいね



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Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00
│民俗