地元まち協さんによる布施山城遺跡の案内看板設置!

2016年04月01日

point_4東近江市の東南に位置する布施山の山頂に布施山城遺跡があります。永禄6年(1563)の観音寺騒動以来、布施三河守をはじめとする家臣団が佐々木六角氏に反旗をひるがえしたその拠点と考えられています。城跡は土塁の巡る主郭と二の郭、その接続部分に石材からなる中門跡などを見ることができます。麓から登っていく途中には、平内屋敷と呼ばれる平坦地も残ります。

point_4先日、市辺地区まちづくり協議会のみなさんにより、遺跡の案内看板が設置されました。

布施山を望む
右が布施山山頂(玉緒山)、左が雨乞山と呼ばれるピークが見えます。山麓には布施溜というため池が残っており、中世の『梁塵秘抄』に記される風光明媚な土地として古くから知られています。布施公園として整備され、野鳥観察にも多くの方々が訪れます。

布施公園入り口の看板
公園入り口に設置された案内看板です。
近江鉄道「大学前」から布施公園へ向かってすぐのところです。

看板の写真
1本10㎏の鉄の説明看板を担いで登りました。山頂まではゆっくり休憩しながら2、30分です。

ヘイナイ屋敷跡
看板設置の様子です。

三角点
山頂の城跡には、みんな大好き三角点icon06
主郭には埴輪が採集されたことがあるといわれ、前・中期古墳があった可能性が指摘されています。

山頂から見た木村古墳群
山頂からは木村古墳公園も見えますiconN04

ヤマヤマサン
麓から登り始めてすぐに右側に古墳が残っています。
山の神が祀られていて、地元ではここでお願いをすると子宝に恵まれるとされる、とお伺いしました。ちなみに近江鉄道「大学前」近くには重要文化財布施神社本殿があり、その裏手の古墳にも山の神が祀られ、双方に拝むとよい、さらには近くの御澤神社は安産によいとされ、もしかして一帯が今で言うところのパワースポットなのでしょうか・・・

point_4布施公園奥の駐車場から山道です。木に赤いテープなどが貼ってありますので、それを目印に登ることができます。遺構保護のため、階段などは整備していないそのままの地形で、味わいがあります、気を付けて登ってくださいねiconN04  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00城館