小学6年生の社会科学習を実施!

2016年04月28日

point_4春に縄文時代から奈良時代を学び、修学旅行で奈良に行かれる小学校の依頼により、遺跡のお話や、土器に触れたり、火起こしなどの体験を行いました。今春は、能登川南小学校、能登川西小学校、能登川東小学校、愛東南小学校の6年生です。

愛東南小学校の授業の様子
学校の近くにも、古墳などの遺跡が・・・遺跡は足元のみじかにあります!鈴鹿山系から琵琶湖へと流れ込む愛知川、日野川周辺から開発が始まり、遺跡が多い!などなど。

土器に触れる様子
本物の縄文土器、弥生土器、須恵器などを触ってみて、形、厚さ、重さや硬さなど確認し、スケッチ。文様や煮炊きに使った痕跡のススなども観察しました。また、石鏃などに使われたサヌカイト原石(二上山博物館からいただいたもの)を割った剥片の切れ味も試してみました。

火起こし体験
火おこし体験は、舞きりを使ったバージョンで。木を使って火を起こすことができる!とはいいながら大変!

夏休みには、まいぶん体験として火起こし体験などをおこないますので、また来てくださいねiconN04  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 17:00体験講座

【情報提供】春のまつり「伊庭祭り」

2016年04月20日

iconN13iconN13iconN13 5月3日から5日にかけて、「伊庭祭り」が行われます。 iconN13iconN13iconN13

 東近江市の琵琶湖側、現在の大中の湖干拓地、伊庭内湖と繖山(きぬがさやま)に挟まれた伊庭町、能登川町、北須田町の郷祭りである「伊庭祭り」が5月3日から5日にかけて行われます。
 多くの儀礼がおこなわれるなかで、特に4日の「坂下し」(県選択無形民俗文化財)は有名です。繖山山頂付近の繖峰三(さんぽうさん)から麓の大鳥居まで、3基の神輿を下す神事です。道中は大岩や断崖絶壁などの難所が続き、氏子たちが重量のある神輿を制御して下ります。勇壮かつ危険を伴う神事です。

 
 東近江に残る伝統的な祭りです。

  【祭礼日程】伊庭の坂下し(伊庭町34番地)
         平成28年5月4日(祝)13~15時  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00民俗

【情報提供】春のまつり「ケンケト祭り」

2016年04月19日

iconN10iconN11iconN104月から5月にかけて、伝統的な祭りが市内各地で開催されています。iconN10iconN11iconN10

 この4月24日と5月3日には、国の無形民俗文化財に選択されている「ケンケト祭り・長刀振り」が旭野神社(上麻生町)と高木神社(蒲生岡本町)、八坂神社(宮川町)で行われます。
 ケンケト祭りは、近世初期に流行した「風流踊り」の流れをくむものと言われており、華やかな装束をまとった氏子が踊りや囃子、長刀振りなどの芸能を奉納します。また、渡りの行列の中に、大太刀に7本の丸帯を掛けた「帯」が飾られ、その華やかさから「帯掛祭り」とも呼ばれています。
 

 【祭礼日程】
 旭野神社ケンケト祭り (上麻生町61番地)
  宵宮平成28年4月22日(金)19時~、ホンビ平成28年4月24日(日)13時~

 高木神社ケンケト祭り (蒲生岡本町709番地)
 宵宮平成28年4月23日(土)16時~、ホンビ平成28年4月24日(日)14時~

 八坂神社ケンケト祭り (宮川町44番地)
 宵宮平成28年5月2日(祝)18時~、ホンビ平成28年5月3日(祝)14時30分~

point_2地域の氏神さまの祭礼ですので、マナーを守ってご見学ください。
高木神社・旭野神社の場所
 バス 高木神社は、県道41号線沿いの蒲生岡本町に所在します。
 近江八幡駅南口から、近江鉄道バス「日八線」で「蒲生岡本」バス停が最寄りです。
八坂神社の場所
 バス八坂神社は県道176号「蒲生堂」交差点から西へ300mほどのところに所在します。
 近江鉄道八日市駅から近江鉄道バス「長峰線」で「蒲生北小学校前」が最寄りです。
  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00民俗

雪野山古墳出土品が近つ飛鳥博物館で展示されます

2016年04月08日

point_4重要文化財雪野山古墳出土品のうち、壺形土器、石製品、銅鏡レプリカが下記の日程で展示されます。

大阪府立近つ飛鳥博物館 平成28年度 春季特別展
古墳とは何か -葬送儀礼からみた古墳-
平成28423日(土)~619日(日)
場所:大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
    大阪府立近つ飛鳥博物館

    
point_4先日、出土品の貸出しを行いました。東近江市から近つ飛鳥博物館へ旅立つ様子です。

事前調査の様子
近つ飛鳥博物館学芸員さんが、綿密に出土品の状態をチェック目


梱包の様子
専門業者さんによる梱包・運送がされます。
薄葉(うすよう)と呼ばれる梱包用紙や綿の入ったいわゆるフトンで保護。

梱包された様子
手際よく梱包されましたicon27

運送の様子
専用車両で旅立ちますトラック いってらっしゃい~~

point_4壺形土器は平成25年までに修復を終えたもので、市外では初お目見えとなります。
たくさんの重要文化財や国宝の鏡も展示されるようです。どのような展示になるのか、とても楽しみですね。
雪野山古墳出土品もぜひご覧くださいiconN04  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 18:00古墳出張!

地元まち協さんによる布施山城遺跡の案内看板設置!

2016年04月01日

point_4東近江市の東南に位置する布施山の山頂に布施山城遺跡があります。永禄6年(1563)の観音寺騒動以来、布施三河守をはじめとする家臣団が佐々木六角氏に反旗をひるがえしたその拠点と考えられています。城跡は土塁の巡る主郭と二の郭、その接続部分に石材からなる中門跡などを見ることができます。麓から登っていく途中には、平内屋敷と呼ばれる平坦地も残ります。

point_4先日、市辺地区まちづくり協議会のみなさんにより、遺跡の案内看板が設置されました。

布施山を望む
右が布施山山頂(玉緒山)、左が雨乞山と呼ばれるピークが見えます。山麓には布施溜というため池が残っており、中世の『梁塵秘抄』に記される風光明媚な土地として古くから知られています。布施公園として整備され、野鳥観察にも多くの方々が訪れます。

布施公園入り口の看板
公園入り口に設置された案内看板です。
近江鉄道「大学前」から布施公園へ向かってすぐのところです。

看板の写真
1本10㎏の鉄の説明看板を担いで登りました。山頂まではゆっくり休憩しながら2、30分です。

ヘイナイ屋敷跡
看板設置の様子です。

三角点
山頂の城跡には、みんな大好き三角点icon06
主郭には埴輪が採集されたことがあるといわれ、前・中期古墳があった可能性が指摘されています。

山頂から見た木村古墳群
山頂からは木村古墳公園も見えますiconN04

ヤマヤマサン
麓から登り始めてすぐに右側に古墳が残っています。
山の神が祀られていて、地元ではここでお願いをすると子宝に恵まれるとされる、とお伺いしました。ちなみに近江鉄道「大学前」近くには重要文化財布施神社本殿があり、その裏手の古墳にも山の神が祀られ、双方に拝むとよい、さらには近くの御澤神社は安産によいとされ、もしかして一帯が今で言うところのパワースポットなのでしょうか・・・

point_4布施公園奥の駐車場から山道です。木に赤いテープなどが貼ってありますので、それを目印に登ることができます。遺構保護のため、階段などは整備していないそのままの地形で、味わいがあります、気を付けて登ってくださいねiconN04  

Posted by 東近江市埋蔵文化財センター at 09:00城館